の電気楽器多用の
マイルスデイヴィスの音楽って
ほんと誰が名づけたのかは知らないんだけど
「電化マイルス」としか言い様がない。
70年代初頭以降のギルエヴァンスとかも
それに近い感じありますけど。
フュージョンとかクロスオーヴァーって言葉もあるけど
それには全然あてはまらない気がするし。
いわゆるプログレとも違うし。
晩年のアルバムには
テクノやハウス的要素も
多少ちりばめられてたけど
まあ基本的に
「電化マイルス」の主要エッセンスは
テクノでもハウスでもない。
ほんとに
「電化マイルス」としか言い様がない。
で素人が
「電化マイルス」の真似をしていいのか
どうなのか?
問題ってのは
「ジャズ業界」に長らく横たわった問題なような気もする。
マイルス本人のキャリアも
「ブルースセッション」から始まって
「ビバップ」を経て
あの境地に達している
ってことだし
脇を固めるメンバーも
「強固なクラシックの素養」を持ったうえで
あの魅惑のインタープレイを演出している
という側面もある。
ある日突然
「電化マイルス」の
なんらかのナンバーを
見たり聞いたりして
うおーなんてすごい音楽なんだ!
おれもこうゆうのやりたい!
って「楽器初心者」の人が
思ったとしよう。
でジャズ研に入るとか
オープンマイク的セッション大会
に参加するとか
あるいは奮発して
「レッスン」受けたり
「専門学校」や
「音楽大学」に入学したりして
「電化マイルス」的サウンドおれもやるぞー!
と意気込んだとしよう。
で、おそらくなんだけど
「人前で電化マイルス演奏するなんて
初心者には10年早い!」
とかなんとか言われて
バークリーメソッドかなんなかを
渡されて
まずはこれマスターしてからね
ってゆう流れなんだろうな
ってのが容易に予想がつく。
私も「JAZZ」系団体にいたことがあるんで
やっぱりああゆう音楽は
「きちんと手順を踏んだうえで」
やるべきものなのかもしれない
とか
多少なりとも思わなくもない。
でもなんとなく
そうゆう空気に
「疑問」を感じることもある。
誰にもなんにも教わらなくても
最初からイチローの「背面キャッチ」
が余裕で出来る
って人材も
この世の中にはたくさんいると思う。
サッカーのリフティングだって
誰にも教わってないけど
眠らない限り地面に落としません
って人もいるだろう。
電化マイルス的音楽も
それを聴いて
いきなり
おれも同じようなことやりたい
ってゆう
若者がいたとするなら
自由にやらせてみたらいいのではないか?
ってね。
チャレンジは自由ですからね。
で箸にも棒にもかからない
ってゆう場合は
容赦なく批判すればいい、
と。
多分マイルスも
おれみたいな音楽をやりたければ
まずブルース覚えて
ツーファイブの理屈わかって
モードは何かを身体に沁み込ませて
そこからやっとスタートだな!
なんて野暮なことは
天国で言わないと思いますよw