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ということで、このカテゴリーで書くのは久しぶりなんすけど
気が向いたら買ってください。伊藤整。
ええまあ私は古本屋で150円で買いましたけどね。
で、タイトルの
「思いつき」と「反射」ってのに触れますと
まずそもそも何故いま伊藤整に飛びついたのか
ってゆう流れを説明しましょう。
フジテレビ女子アナウンサーの
不倫報道がありましたね。
文春で。
で私は「ゲス極」の頃から
一貫して
不倫報道無益なので不要!
とゆうようなことを
ツイッターでもブログでも書いてて
小室問題で
「文春不買」を固定ツイートにしました。
今は解除してますけど。
あくまで「市民の常識」として
「不買」は言うけど
廃刊とか廃社とかそこまでは言わないよ
くらいな温度でした。
ただそのとき
「ネット記事」は読む!
ってことにしてました。
それはその先ほど触れた
「フジアナウンサー不倫」の文春の
ネット記事を読みたかったからです。
もう高邁もなにもないのです。
弾劾すべきはずの「不倫報道」なのに。
そう私はその報道にあったシチュエーション、
「竹林」とか「小屋」ってのに
反応したのです。
「反応」と言ってもあれですよ、
あくまで「観念的」な反応ですからね。
ましかし観念的とはいっても
それはもちろん「下半身」にまつわることです。
私は「竹林」とか「小屋」とかの字面に
中学時代に読んだ
「チャタレイ夫人の恋人」を
真っ先に思い浮かべたのです。
主人公の男女が情交を重ねるのが
「森」の中の「小屋」なんすよね。
あの小説。
まざまざと中学の頃の
あの読書体験が!!
みたいな。
そりゃもちろん、その情交に至る
「過程」やら「環境」やら
それをやってる二人の境遇やら
「チャタレイ」と「文春フジアナ不倫報道」では
まったくもって全然内容は違うんですけど
なんにつけ「即物的反応」をしがちな性格なので
「竹林!!」「小屋!!」
→
「まるでチャタレイ夫人!!」
みたいな流れに。
で、チャタレイ夫人の翻訳で
「チャタレイ事件」の裁判の当事者だったのが
伊藤整。
なわけなので
いま伊藤整を読まないでどうする!!
みたいなね。
文春が「竹林」とか「小屋」とか
書かなければ
伊藤整の本
死ぬまで読まなかった可能性もありましたよ。
そうゆう意味では
サンキュー文春
ですね。
伊藤整の本、面白いっす。
ま、これの前から
あちこちで買い集めててて
いろいろ読んでましたけど
特にこれはいろいろ腑に落ちる感じがして
たいへんけっこうなものです。
薄くて読みやすいし。
「文学」がもちろん話題の中心なんですけど
表現にかかわる者
が読めば、
いちいちいろいろ腑に落ちますよ。
いやほんとマジで。
ああ、おれも「近代日本人」なのか
もしかして?
とかね。