
高校3年から社会人序盤、
つまりあの「事件」のときまで
中森明菜の全シングル全アルバムを
「発売日」に購入していたのだった。
したがって、
定番のヒットナンバーはほぼ全部まちがいなく
イントロからエンディングまで空で唄えるのである。
カラオケとかで唄うようになったのは最近なのだが、
(なんで「最近」なのかってゆうとそりゃ「恐れ多い」からですよ)
「女声」としては「低音」の領域の曲が多いので
それはつまり「男声としても届きそうな高音」的な側面もあり、
頑張ればなんとかなるかも、
ってゆうような微妙な音域なので
逆に異様な恍惚感があるわけだ。
ミ・アモーレとか
最後のあの盛り上がりのところ
なんとか「ギリギリ自分の地声の最高部」
で届くか届かないか
って感じなので
「他人がどう思うか」とか一切関係なしに
異様に気持ちがいいのである。
その次に気持ちいいのが
i missed the shockあたりかなあ。
いまやキャバクラ等の水商売における
スタンダードナンバーになっているdesireも
悪くはないけど
「自分で唄う」ってなった場合は
若干「苦しい」感じがある。
聞いてる分には名曲だと思うので、
「自分自身はフワフワフワとか合いの手いれる側に廻って、
女の人に唄ってもらう」パターンかな。
ははは。
それはさておき、
「著作権を気にせず使える」
便利な「アマゾンアフィリエイト画像」をご覧のとおり、
デビュー直後の中森明菜という人は
「ふっくら」感というか
「ぽっちゃり」感のある人だったのである。
わたし自身の「中森明菜衝撃体験」は
やはり「ぽっちゃりした見た目」&「野太い声」に
圧倒されまくった、ってゆうことなのだ。
「少女A」を生れて初めてブラウン管で見た時
「お茶の間」に居たのだが、
真面目にひっくり返りそうになった。
で、おれはこのような「お茶の間」に居ていいのだろうか?
とすら思わされた。
ほとんど「人生観が変わった」ってゆうような感じですよ。
マジで。
このレベルの衝撃感は
後にも先にも覚えた記憶がない。
なんとかパフォーマンスの現場最前線に
戻ってきてほしいと切に思う。
一目見ただけでは何の成分で出来上がっているのか
判別しがたい「OX△サワー」的な飲み物のジョッキが載ってまして、
牧師(仮)はまずその色彩のドぎつさに面喰い、
ちょっとした苛立ちを感じました。
目に優しくないではないか!!と。
それはまあいたしかたないとして、
女がいそいそと作成したと思われる
「フィギア風小動物の群れby紙ナプキン」にも
いたくご立腹。
その物質は「立体造形」をするものではなく「拭く」ものだろう!どこかを!
みたいな。
しかしまあまだそれくらいで事を荒立てたりするつもりはありませんでした。
とどのつまり
牧師(仮)がこの二人に「バカ認定」を下さざるを得なくなったのは
年長者が年少者に抱きがちな「言葉と服装の乱れ」へのマイナス感情だったのです。
よくある話といえばよくある話です。
まず牧師(仮)の耳が最初に判別したそのバカ2名の会話の要旨ですが、
おおざっぱに言えば「人物批評」でした。
どうやら自分たち以外の第三者を俎上に乗せておるな、と、
近頃若干「難聴」の気配がある牧師(仮)にも即判断可能でした。
二名とも「我を忘れた楽しげな声のトーン」でしゃべっていたのが
まるわかりだったのです。
だんだんと
二人が直前まで参加していた披露宴やら披露宴の二次会やらでの
「出し物等の総評」であることがわかってきました。
OOさんのスピーチは
「ウケた」
XXさんのスピーチは
「寒かった」
△△さんの歌は
「やばかった」
的な
そんな感じですよ。
牧師(仮)は思いました。
他に
物事の状態を言い表すのに適切な語彙を持ち合わせていないのか!!
と。
そしてようやくその二人をマジマジと見てやろうという気持ちになり、
テーブルに突っ伏していた姿勢を改め、
身体を起こして、
声のする方へと向けますと、
男は既に白いネクタイを頭に巻いており、
女はというとブラウスのボタン上3つが外れているうえに
スーツ状の薄い紺色の上着の腕の袖がめくれていて
そのめくれた袖から長袖ブラウスの白袖が
古豪校の野球のユニフォームさながらにはみ出している、と。
で、何故かその白ブラウスの袖のボタンは両方とも
ピシッと止まっている、と。
どうせならそっちも乱れておけ!!
というようなイライラ感が頂点に達したところで、
牧師はアクションを起こしたのです。
もちろん「大人の男」として
「控え目」にですよ。
かなりの「ねぼけまなこ」だったのにも関わらず、
最初「汝らは」つって呼びかけようとしたところを
いやいやいやちょっとまて
それではあまりにも「上から目線」になってしまう、と考え、
「ふわー」つって
あくびしながら
瞬時に「この場での処世術」に思いを巡らせました。
そんな状況で
「二人の世界」に没入している「ばかっプル」の姿ばかりが目に飛び込んでくるわけです。
このカップルがなにゆえに「バカ」に見えるのか?
というところを細かく説明しながら物語を進めていきますよ、と。
いろいろあるじゃないですか。
目黒とか六本木とか代々木とか
ほんとよりどりみどり。
で、それらはどれも
山手線の円内
にあるような「都心」なんで
当然周囲は栄えてますから
居酒屋とかその他諸々いろいろあるでしょう。
じゃ仮に舞台は
目黒の有名な結婚式場から
徒歩5分圏の「居酒屋」だとしましょう。
いまは秋なので
このお話の時期も秋ってことで、
時間は終電過ぎて少し経ったくらいの午前1時から2時の間。
そのなんてことはない「チェーン居酒屋」の
テーブル席の一方に
バカップルにしか見えないカップルが居まして、
オーダーも控えめな感じで、
なんか「二人の世界」を作ってます。
この二人は、特に「二人で作る生涯設計」ってところまで
具体的な将来図は持ち合わせてないんですけど
まあいずれ結婚するのかな、とか
籍いれるのかな、とか
それくらいのレベルの恋愛感情であれば
そこそこ盛り上がってるわけです。
で、いまは「共通の友人の結婚式」の帰り、に居酒屋にしけこんでる
ってゆうような設定にしておきましょうか。
で、なんにせよ二人は
まだまだ子供、というか
そんなに世間の荒波にもまれてきたわけではない、というか
いずれにしても
傍目に見て「この二人にまともな家庭生活を営める能力があるようには思えない」感じです。
周りからそう見えるうえに
当人たちにも「どうしていいかわからない」面がある、と。
で、隣のテーブルに
ひとり突っ伏している
「牧師」風の服装の中年男がいました。
なぜこの時間この場所でそうしているのかという経緯について詳しいことは不明ですが、
察するに
「連れのお客様」はもういないようです。
なんだか「ひとり取り残された」みたいな。
でなければ最初からひとりだった、とか。
ちょっとよくわからないのです。
で「二人の世界」に没入していたカップルは
その牧師の存在など
最初は全く気にもとめてません。
うーん、
と唸りながら牧師が目覚めます。
そして周囲の状況をぼんやり眺めつつ、
隣のテーブルの若い二人に
なにやら意味不明の言葉をかけました。
ここから物語は始まるのでした・・・・・・・

1年くらい前に
図書館で何気なく目にとまって、
サラーっとページめくってみたら、
「なんじゃあ?こりゃああああ!!!!」
ってなりまして、
もちろん借りて読みましたけど、
絶対に手元に置きたいと思っていたわけですよ。
この手の教養系というか学術系が中心の文庫本ってのは
本屋で買う場合は
いつどこでバッタリ「流通」のタイミングが合うがわからない、
ってゆうところに妙味がございまして、
「おお!!今日ここで出会うとは!!」
みたいなね。
久々に古本以外の新品の本を即買いしましたよ。
タイトル見て大概の人は
「『食』についての古典的教養が身に付く本」なのか?と
推察するのが普通でしょう。
結論から申し上げますと、
全くもってそんなことはございません。
というか
逆に「人生の役に立つどころかむしろ『有害』な図書」
という気配すら漂っております。
ほんと、おおげさでなく。
遅ればせながら
この本に触れた後に
アリストパネス等の
「ギリシア喜劇」にはまりまくりました。
訳者の人も書いてるんですけど、
「拾い読み」しながら
ストレス発散するのに向いた本だと思います。
「真面目に向き合う」のは
完全に「時間の無駄」でしょう。
そこが最大の魅力なんですけどね。
それが何故なのかってのは
読んでみてからのお楽しみってことで。
いやほんと
マジで。
中7-8ロ
9回裏の和田の三塁打も凄かったんすけど、
やはりMVPをまた獲った今江の
ネルソンから打った弾丸ライナーですね。
そこに至るまでネルソンが
「完璧」だっただけに、
打点つき
ではなく
チャンスメイク
のヒットでしたけど
非常にでかかったと思います。
正真正銘掛け値なしの
目の覚めるような当たりでした。
で、あとは
延長に突入してから
孤軍奮闘していた浅尾を捕らえた岡田のあの決勝打ですけど、
その決勝打が出る3~4球前から
岡田の打席での「静止」っぷりが異様でしたね。
こう打席で構えて
ああだこうだってやるじゃないですか。
皆誰しも。
きょうの岡田のあの打席、
一度グリップの位置を定めてから
投手が投球動作にはいるまでの間の
止まりっぷりが
「いまだかつて見たことのない」レベルでしたよ。
ほとんど全然動かない!!!
みたいな。
え?あなた人形ですか?????
みたいな。
もしかするとこれは
「人類史上最大の集中力」だったのかもしれません。
いやほんと大げさでなく。
ま、
そんなわけで
マリーンズの皆様優勝おめでとうございます。
今後しばらくずーっと「混戦」が続くであろうと予想される
パリーグのペナントレース
のことを思うと
非常に勇気づけられる結果でしたよ。
来年は負けないぞ、と。
山崎武司も頑張れよ、と。
マー君の
新たな愛称は
わたしが以前から提唱している
「マサヒロさん(関西のミュージシャンが桑名正博氏を呼ぶ時のイントネーションで)」
でお願いしたいと思います。
いずれにせよ
プロ野球ってほんとにいいものですね。
中2-2ロ
もう翌日の新聞見てるところですけど
過去の日シリの引き分け試合一覧中、
記憶にあるのは
広島ー西武のあれだけですね。
あのときのは
シリーズの展開もよく覚えてますよ。
工藤公康のサヨナラヒット
とか
秋山のバック転
とか
そのへんが「有名」ですけど、
地味なところだと
カウント2-0と追い込まれたところから打った
鈴木康友のタイムリーヒット
とか
あと第8戦の終盤の
大田卓司の盗塁
あたりでしょうか。
で、きのうの試合は
井端の盗塁
が、かつての
「大田卓司の盗塁」並み
の効果になって
シリーズの流れを決めたかも、
とか思いましたが
ロッテの投手陣粘りましたねえ。
まさか「大田卓司の盗塁」があったシリーズと同様に
「引き分け」を含むシリーズになるとは思いませんでした。
あと地上波の解説が
古田ー野茂のソウル五輪コンビでしたけど
野茂の大物ぶりが凄かったですね。
これは揶揄して言ってるのではなく
野茂さんには
ほんとに「人間としての格」ってものを感じますよ。
冗談ぬきで。
ロ10-4中
まあスカパーでは
山崎武司がゲスト解説してましたけど、
試合内容とは関係ないんですけど、
なかなかしゃべれますね。
山崎解説
に接するのはもう3度目くらいですが
違和感ないっす。
来季は
「日本シリーズにおける今江」並みの
有効打連発でお願いしますよ。
いやほんとに。
ロ3-4中
10回裏1死満塁からの
福浦の打球は
強烈なインパクトありましたよ。
記憶に残るものとして。
「あたかも内野ゴロの送球を受ける際の一塁手の基本的動作のような
そんな動作で捕る以外にないハーフライナーが
1死満塁で三塁手のところに飛んでくる」
ってゆうね。
どんだけすごい確率の出来事なんだ!と。
あれは
三塁走者の清田もどうしようもないでしょうね。
9回裏に西岡の大ファールとかもありましたけど、
まあロッテは痛いと言えば痛い負けかな、と。
西岡とか若干、
フライング気味に喜びの動作を出してましたが
リーグのファイナルステージの小久保の例もあるんで
そのへん気をつけた方がいいんじゃなかなあ、とも思いますが
「野球好きニュース」の解説青島氏が
ロッテは基本的にラテン的なノリのチームなんで
これで五分五分なんじゃないっすか、
って言ってましたけど
私もそれには同意します。
楽しく野球見れる期間が延びたので
よかった、と
そう受け取りましょう。
ロ7-1中
いやあ
初球からどんどんストライク決まってましたよね。
お見事でした。

でしかも
なぜこれが「第7位」なのか?
という根拠もいまのところ薄弱である。
先に入れ物ありき、というところか。
で、とにもかくにも
齢45にもなってくると
文庫本の文字サイズはちときつい。
その点図書館に置いてあったりする「ワイド版」はありがたい。
さて、
あと齢45にもなってくると
「登場人物」の名前とか相関関係とか
スーッと頭にはいってこなくなるもので
さらに言うと
「演劇」の体験もほぼ皆無なので
何を隠そう
このような「戯曲」を読む場合、
最初のページの人物紹介の部分を
まるごと紙に書き写して
それを机の上におくことにしているのであった。
で、読みながら
いちいち確認する、と。
えっと
これは、あ、はいはい「えらい人」で
んで女の人ね。
で、こっちは「配下の者」で
えーっと老婆か?あいやいや若者かあ・・・・
とかそんな感じで。
で、だ。
おれがいつものように
この桜の園の登場人物をなんか適当な紙に書こうと思ったら、
裏白のチラシが全然なかったので、
仕方なく、中身のなくなった箱ティッシュをバラバラにして
その底の部分を使って書きとめて机の上に置いた。
妻子はいぶかしげにしていたが、
おれは普通に
「芝居の登場人物を書きとめておるのだ」
と言って説明した。
で、しばらく読み進め、
優雅に赤ワインなんぞも飲みつつ
そうこうしているうちに
中座した。
厠へ。
で帰ってきたら
妻子はニヤニヤしている。
案の定、
おれの「登場人物表」には
上下左右に様々な文字や記号が追加されており
少なくとも「元の状態」とはかなり違うことになっていたのだった。
で、
じゃ、あたしたち寝るから。
おやすみなさーい、
ときた。
しかし家長はそれくらいのことではひるまず、
状態を把握したことだけは
それとない動作で伝え、
はいはいごきげんよう
ゆっくりお休みなさい、
と。
あくまで余裕の態度である。
というのも
もう4幕中の2幕は読み終わっていたのだ。
したがって
「大勢に影響なし」みたいな。
余裕の吉田義男である。
いまさら
未知の登場人物名もあるまい、と。
ラネーフスカヤが
ラムネブースカヤになっていようと
アーニャが
アラニャになっていようと
ガーエフが
ガガーエフになっていようと
トロフィーモフが
トロフィーになっていようと
そんなのもう関係ないもーん
みたいな。
しかしだ、
一人だけ
「序盤にちょっと出て
終わりのほうでいきなりまた出てくる」
という人物がいた。
地主のピーシクである。
「ピーシク」がもちろん「正解」なのである。
しかしおれはその名を目にしたとき、
やべえ誰だこいつ
人物表に載ってねえ!!
って焦った。
本気で目を皿のようにして
妻子の手によって改変されまくった人物表を穴の開くほど眺めるも
すぐにはわからなかった。
およそ90秒でやっとわかった。
「ははーん、この『地主』ってなってるやつだな」と。
上に「ポ」が足され、
元の字「ク」に
斜線を加えられ、
「ポピーシタ」になっていたのだった。
それがなかなかわからずに
あせっていたとき、
おれは
「くそー、ピーシクパーシク言ってんじゃねえぞ!」
と叫んでいた。