個人的にあの
「LIVE!」ってゆうCDは
自宅デッキでの累積再生回数NO1なので
概ね楽しめた。
というか
やはりボブマーリーは偉大だ
ということはよくわかった。
で、番組の作り
としては
「ワンラブ」に重きをおいて
ジャマイカやあるいは世界の
「平和」に貢献したボブマーリー像
というものを浮かび上がらせていた。
それはそれで
特別違和感はないし、
概ね事実に基づいた話だと思う。
若干疑問だったのは
「ワンラブ」一曲に
論点を集中しすぎる傾向があり、
「ワンラブ」は確かに名曲なんだろうけど、
たとえば
「ノーウーマンノークライ」とかは
曲名の表示すら番組中に一度もなかった。
ボブマーリーの番組なのに?
と思った。
もちろん
「アイショットザシェリフ」
や
「ゲットアップスタンドアップ」
のような有名曲もクローズアップされていた。
で、流れ的に
アイショットザシェリフ
や
ゲットアップスタンドアップ
の世界から
恒久平和を願う「ワンラブ」
へ
人間的成長を遂げたボブマーリー
と解釈される確率が高い
ストーリー構成になってて
それはそれで
物凄く間違ってはいないんだろうけど、
ちょっと待て?
そんなに単純なことなのか?
と
思わずにはいられない面も
正直かなり感じた。
よくある
「ボブディラン像」の押しつけ
「ジョンレノン像」の押しつけ
的なものもあるのかもしれない
みたいなね。
案の定
「ワンラブ」
と
「イマジン」
の比較的考察みたいな時間も設けられてたし。
で、
コメンテーターのいとうせいこう氏である。
「怒りは怒りでしかない、
なので自分はその怒りの沸点を
十分感じつつも、一旦矛をおさめて
頭を冷し、作家として文章で何かを
表すときにはポジティブなものに変換する」
と
なんだか
わかったようなわからないような
ことを発言し、
その横にいた
青山テルマ氏
が
ああ、それは大変勉強になりました
と
感激する
と。
この一連の流れで感じたのは
ただただ
ボブマーリーを題材にして
自分の言いたいことを
残らず余さず言ってるだけだよね
と。
私はいとうせいこう氏の
「物凄い高速で
目の前を通過する八代英太」
というネタも好きなので
声を荒げて批判するつもりは毛頭ないんだけど、
少なくとも
ボブマーリー番組のコメンテーターとして
100%共感
は出来なかった
とだけ明言しておきます。
さて、
長々となんでこんなことを書いたかというと
「ワンラブ」も名曲だとは思いますが
わたしは
「アイショットザシェリフ」
や
「ゲットアップスタンドアップ」
のような曲のほうが
どちらかといえば
ボブマーリーの
「真髄」なのではないかと
考える
一オーディエンスだからです。
故ボブマーリー個人の意思
と
聴き手の意思
が
完全一致しなければならない
なんて法は存在しませんし。
これは
※あくまで個人の感想です※
なので
異論も当然あちこちから湧き出るでしょうし、
これを他人様に
「押し付ける」気持は毛頭ございません。