前職のパチンコ業界、
それもホール業界の話だけど、
何度も繰り返すように
世間一般から見た「やくざ」なイメージ
とは全然ちがって
内部は規律正しく折り目正しく
という「軍人」さながらの動きをしないと
とても生き残れない世界なのです。
なのでした。なのかな?
離れて6年経ったので
いまどうなってるかはわからない。
なのでこれから書くことは
あくまで私の「記憶」に頼った内容です。
設置台数500を超える
中規模~大規模店舗の
「管理業務」に携わった時の実感は
「ここは軍事施設か?」
というものでしたよ。
いやほんとマジで。
まず、
いわゆる「ゴト師」とか「ゴト集団」という
犯罪者が
「必ずやってくる」ので
毎日「臨戦態勢」なのは基本。
それに加えて
大きな現金が動く世界に類をみない
「とてつもない日銭商売」なので
内部統制もぎっちぎちでやります。
スタッフ同士の「相互チェック」は
あらゆることに及ぶ、と。
人を疑うことを知らないお人よし
みたいなレッテルを貼られると
絶対に「出世」しない
ってゆう仕組みなわけです。
部下も上司も同僚も
「ニコニコ」しながら疑う「技術」が
必要なのです。
というようなことを書くと
「なんて殺伐とした世界なんだ」
と思う方もいらっしゃるでしょう。
そうゆう風に考えれば
確かにそうなのかもしれませんけど
私はそのへん「ゲーム感覚」で
楽しむようにしてましたよ。
なわけで
「鬼メンタル」
「鬼体力」
必須です。
もっとも
最初からそうゆう感じだったわけではなく、
1990年代初頭の
入社したて
の頃は
まだまだユルめの世界で
「事情があって流れてきた中年夫婦」
が寮に住み込んで同じ店で共働き
ってゆうノリがありました。
常に人出不足だったので
「外国籍」の人も雇ってました。
飲む打つ買うの三拍子!
みたいなスタッフも多く
馬券絡みの金が更衣室で飛びかう
とか、それで互いに貸し借りする、とか
さらにはフロアの接客業務中であっても
「喫煙OK」とか。
で、そうゆうノリは
世の中全体の「コンプライアンス重視」
の流れと
業界自体の「売上増大」「規模拡大」
の流れと
犯罪集団の飛躍的な技術向上
の流れ
等があいまって
あっというまに消えました。
流れ者の夫婦の寮住まいの共働き
なんてのは
有り得なくなり、
店舗スタッフは
基本「ポエム居酒屋」の
やたらとポジティブノリな
年齢はせいぜい「30代半ば」まで
でないとダメ
ってゆう世界。
もちろんあからさまに
そう謳って募集をかけてはいませんでしたが
内部の「空気」がそんな感じでした。
マルハンとかダイナムとかのCM見れば
ああ、そうゆうことなのね
と即おわかりいただけると思います。
以前にも書きましたが、
「業界最高潮」のパチスロ爆裂4号機の
2000年代初頭の頃、
低設定でも暴れて4万枚出てしまった
みたいなのが
日常茶飯事で
予算計画では「赤字放出」のつもりはまったくないのに
赤字になってしまいました、
しかもそれが「連日」続いてしまいました。
とかなると
生きた心地がせず、
実際に本部管理部門のエラい人
が抜き打ちでチェックにやってくるわけです。
おまえ悪い奴とつるんで
実は高設定いれて
教えてたんじゃないだろうなあ?
ってことです。
単純化して言うと。
で、全部の台
チェックされる、と。
で、ある程度の台数あると
「設定の入れ間違い」とか
絶対にない
とは言い切れないので
実際自分は「不正」するつもりはなかったとしても
そのチェックで間違って入ってた「高設定台」とか
あったとしたら
一発で「解雇」&「通報」になるので
「いや私そんな不正なんかしませんので
どうぞどうぞ心ゆくまでチェックしてください」
なんてニコニコしながら案内しつつも
内心「冷や汗」かきまくり!
みたいなw
そんな
「日々是決戦」の
恐ろしい業界にいた者として
昨今起きたひどい事件、
具体的に
バス業界
食品業界
のヌルい管理体制を見ますと、
縮小傾向にある
ホール業界から若手を引き抜いて
「管理」させろ!
と思ってしまいますよ。
それこそヌルい公共部門とかも。
年金事務所みたいな。
それがあってこその
「一億総活躍」なのではないでしょうかw
私自身は「若手」でもないし、
メンタルも体力も
もう「鬼」ではないので
無理ですw