谷岡漫画の「アナーキー」な破壊力は
どちらかというと
マイナーな雑誌で
自由奔放に書きまくっていたから
生まれたものだ
ってのも
確かにそうなんだろうと思うんだけど
最晩年の
メジャーな
「モーニング」で
しかも連載してて
それも「カラー」使用だった
のんびり物語
は凄いっす。
「全話」神回!
といっても大げさじゃないですね。
以前にも書きましたが
「のんびり物語」は
終始一貫
「父と子」がテーマで
エピソード毎に
「泣き」だったり「笑い」だったり
「ドライ」だったり「ウェット」だったり
そのあたりが
その都度の感覚で
自由に描かれているのがとても良いのです。
以前なにかで投稿したときに
のんびり物語
は「妻」の存在が希薄な
「父子」の物語
だと書いたような気がするんですけど
今回読み直してみたら
「妻」の存在
わりかし全般的に重要じゃん!
ってことに否が応でも気づきましたw
「クジラ」の父と子
「馬」の父と子
の巻や
それから「河馬」の父と子の巻は
そのへんの「人情の機微」が
とても繊細に表現されてて
泣きそうになりましたよ。
私的に一番思いが叶ったのはブタの父かなと・・
で、一番切ないのがタコの父だと思ったわけですが
そこらへん、
実際の父親が感じるのと
娘からみた父像で感じるのとまた違うのかもと、思ったりしました
ところで、表紙になってる生き物だけなんだかわからないのですがなんですか?
> 私的に一番思いが叶ったのはブタの父かなと・・
>
> で、一番切ないのがタコの父だと思ったわけですが
>
> そこらへん、
> 実際の父親が感じるのと
> 娘からみた父像で感じるのとまた違うのかもと、思ったりしました
>
> ところで、表紙になってる生き物だけなんだかわからないのですがなんですか?
「食卓を飾る」ブタ親子の巻は
いろんな意味で凄すぎますねw
タコのとーちゃんはほんとに悲しすぎる。
ヤスジ師匠本人は「一人娘」を持つ三人暮らしの家庭で
娘さんに「家でゴロゴロ」している感じを見せたくなくて
豪徳寺の同じ町内に「自宅」とは別に
「執筆部屋」を借りて
そこにジープでサラリーマンのように
9時ー5時感覚で車「通勤」していた
という子煩悩ぶりを晩年発揮していたそうです。
表紙の動物は
「カエルの親子」です。
なんで「おたまじゃくし」じゃないんだ?
ってのは
ヤスジワールドにおいては
いいっこなし
ですw