全力リラックス!辻タダオ
おぐまゆきとのユニット「中前適時打」メンバー辻タダオのブログ。生年1964、生れ高松、育ち三多摩、元々の「本籍」は那覇、多摩市在住町田市勤務。中学吹奏楽部 町田市立忠生中学校 ・高校吹奏楽部 都立町田高校 ・大学ビックバンド 立教大学NSH 職歴 パチンコホール業界 →ブルーベリー農家。大阪近鉄からの東北楽天ファン。中前適時打は2016年4月結成。作詞作曲、key&vo 漫画原作等を手掛ける。心の師谷岡ヤスジ。無党派。表現規制反対派。ピアノはコードブック派我流。断煙断酒断パチ継続中。
弱者とか強者とかなんなのか。
コンビニ人間
コンビニ人間
posted with amazlet at 16.08.02
村田 沙耶香
文藝春秋
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タモリ倶楽部でおなじみの鉄ヲタ女子の市川紗椰がユアタイムで
そして小谷野敦がアマゾンレビューで絶賛してたので
ってのもあったし
なによりタイトルの「コンビニ人間」ってのが
琴線に触れたので書店で購入して
サイゼリアと自宅とで半分ずつくらいの分量読んで
途中ワインで朦朧としたりもしたので
正確な時間はわからないけど
少なくとも「半日」かからず一気に読了。

とりあえず
分析とか批評とか
そうゆう科学的な行為をするつもりはなく
何故自分はこれを面白いと思ったかということを
重点的に書く。

細部は省略として
おおざっぱに言えば
コンビニバイト一筋18年の未婚&恋愛経験ナシ&処女
の36歳
とコンビニバイトを含めあらゆる「職」に挫折しつつ
未婚&恋愛経験ナシ&童貞
の35歳
が主要登場人物に据えられているお話ですよ、
と。

もうこの設定自体が
新卒で就職して
わりかしすぐに結婚して
その後間を置いたけれど
一児を儲けた自分とは
あまりにも環境が違い過ぎるんだけど
そんなことは全く関係なく面白く感じるのは
まずその
女→コンビニに過剰適応
男→コンビニどころか社会に不適応
ってゆう構図にあって
ネタバレ防止でボカして書くけど
「恋愛描写」「性描写」的なものが
見事に全然でてこない。
でてこないのは何故かってのは
読めばわかる!みたいなw

で、ここから先は
恋愛とか性とか童貞処女問題とかとは
まったく関係なく
上述した「過剰適応」について
個人的な体験をからめて
推し進めることにする。

作中、語り手でもある主人公女性は
コンビニバイト店員として
コンビニの「部品」になることに徹する。
で、18年間8人の「店長」に仕え、
「正社員」になることもない。

出自はミドルクラスであり、
格差社会の最下層ではないので
家族友人知人からは
「いつまでコンビニバイトなの?」
「恋愛しないの?」
「結婚しないの?」
みたいな有形無形のプレッシャーを受けるのだが
それを適当に「受け流す」ことに
全精力傾注する。

児童生徒の頃から風変りだった
ってな描写があり
周囲からは「治る」ことを切望される
というくだりもちりばめられている。

で、タイトルに書いたように
この主人公は
「弱者」なのか「強者」なのか
ってところなんだけど、
これはもう「精神的勝利」ってゆう観点でいえば
ほぼ「絶対強者」だと思うのだ。

自分が「コンビニ人間」であることに
下手に出てるわけでもなく
かといって
上手にも出ていない
というか
そのへんのスタンスの
「のらりくらり」加減が実に味わい深い。

「酔拳」的な強さと言うべきか。

「コンビニ賛歌」
でも
「コンビニ哀歌」
でもなく
「コンビニ人間」
ってのがシブいわけですよ。

ということで
実は「コンビニバイト」経験もあるし
新卒で入社した会社が総合レジャー産業会社だったので
ほぼあらゆる業種の店商売の「現場」の実地研修の経験あったりもして
この小説の具体的な「仕事の場面」の描写が
逐一面白いと感じるのでした。

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