「坂道」
詞おぐまゆき曲辻タダオ
10年前の自分の方が
遥かちゃんとした大人だった気がして
けれどあの頃の自分を思い起こせば
死にたくなるほど恥ずかしいのは何故でしょう
何年たっても緩むことなく立ちはだかる
この坂道に逆らうように踏みしめながら
今日も私は家路を辿る
この坂道を一人で登りきれなくなったとき
あなたがいれば
この不甲斐なき姿も誇りに思えるだろう
10年前の景色の方が
遥か鮮やかに輝いていた気がして
便利な世の中になるほどに
生きづらさを感じるのは何故でしょう
何年たっても色褪せることない空に見下ろされて
この坂道を負けないようにと踏みしめながら
私は今日も家路を辿る
この坂道を一人で登れなくなったとき
あなたがいなくても
出会えた人生を誇りに思えるだろう