仙台の試合雨天中止の報に接し
いやもうなんすかそれますます鬱だなあ
ってなってなんかこう野球に代わって
長くてダラダラしたもん見なきゃ腹の虫がおさまらない
という状況でやたらと長いっていう知識だけはあった
「サタンタンゴ」ググってたらなんとアマプラでまだ
未視聴だったチャンネルに挙がってたんで
さっそく無料お試しに登録して野球の試合開始時刻くらいから
見始めてその夜はおよそ三分の一、
翌朝起床後三分の一、
昼食後三分の一、くらいなペース配分で7時間18分見終えた。
まあ明るい内容ではない、くらいの予備知識もあって
野球中止の鬱気分のところへもってきて
そんな明るくない長い映画みて大丈夫なのか?
みたいな懸念を人は抱くかもしれないが
むしろそのへんは逆に大丈夫なのが人間心理の微妙な綾というもの。
どうせ東北楽天の試合も暗いし
暗い内容どーんと来い!みたいな。
アマゾンレビューとか
みると映画マニアかそうでない一般ピープルか
で極端に評価分かれる感じになってるが
自分はもう文句なしに楽しんだっすよ。
じゃおれは映画マニアなのかってえと
そのへんはそうでもないというか
立派なマニアの皆さまの域に一歩でも近づければ
と願う通りすがりの者です
といったところか。
そういうことに関しちゃほんと
「専門」分野であるはずの音楽にも言えることで
音楽に興味ない人に比べればかなりマニアックな知識は
持ってると自負するものの上には上がいるってのもあって
自分なんぞを音楽の「マニア」と名乗るのはとてもおこがましくて
出来ない、っていうようなそうゆう謙虚な心持ですよ。
ええそりゃもう。
でサタンタンゴは初見で
半分くらいみて
ああこれ一応そこそこ凝った作りになってるんだあ
パルプフィクションっぽい時系列の並べ方的なやつ。
と、まあそうゆうようなことも事前予備知識なかったんで
なるほどなるほど
と楽しめたっていうね。
あとは社会主義末期のハンガリーのさびれた田舎町の
わびしい暮らしっぷりの匂ってくるような描写ですよねえ。
たらいの水でびちゃびちゃ陰部洗浄しますか
しかも部屋の真ん中で
とか、
寒そうな雨の中傘さすやつ一人もいない
とか、
リードとか繋いでない飼い犬なのかなんなのかわからない犬が
やたらとみすぼらしい
とか、
実に味わい深かったっす。
あと重要な役のインチキ詐欺師みたいな俳優が
ちょっと「信じるか信じないかはあなた次第です」
でお馴染みハローバイバイ・関暁夫っぽい風貌なのが
ツボにはまりましたわ。
すげえいい感じの口からでまかせ出放題!!
みたいなね。
とここまで言っておいてなんなんですけど
あなたも是非見た方がいいですよ未見なら
とまではね。
ま欧州の芸術映画にありがちなことですけど
動物屠る的描写包み隠さず
ってのがここでもやっぱり普通にありました
ってことなんで
その辺はご承知おきください。
あと個人的には
酒場で酔っぱらって村民が踊りまくる時の
アコーディオンが奏でる音楽が
いったいなんなんだこれは?
って謎に感じました。
クレジットされてる作曲家のオリジナルなんだろうと
推察されるんだけど
ジャンル的に分類不能な音でしたわ。