「全部捨てるわ
何も見ないで
あたしの全て
ここにあるから」
そしてはだけた
白い素肌に・・・
一つ残らず
消してしまいたい
記憶なのに
砕け散ることもなく
辺りを彷徨う
孤独と呼ぶには
おおげさな程度に
荒んだこの部屋の・・・
そうあれはパレードの夜
カーニバルの朝
二人でいられりゃ
何もいらないと
叫んでた
着の身着のままの
飾らない言葉が
いまでは奇跡としか
思えないくらいの
長い時間が過ぎた
そして今日パレードの夜
明けて
カーニバルの朝
「全部捨てるわ
何も見ないで
あたしの全て
ここにあるから」
そしてはだけた
白い素肌に・・・
したたる宝石のような汗
君を失っていても
日に日に輝きを増すこの世界
繰り返すパレードの夜
カーニバルの朝